本当にその負けん気がすばらしい

‘川口W杯まで残留’

サッカ-のキーパ-の川口選手のことだけど、これをみて思ったのがあれこれ言われながらもしっかり喰いついて欧州に残った事が本当に素晴らしい．

実力がなかったから‘解雇’で、温情で残っても仕方ないじゃんと言う人もいるかも知れないけど、温情でもなんでも‘残留’という結果を残せたのがすばらしい。

彼が戦力外通告を受けた時点で注目していて、彼の‘日本には帰らない’の1点張りに興味があった．

そして今日の残留決定。温情にしてもラッキーにしてもそう簡単にはいかない事を彼は成し遂げた．

人には見苦しいだけかもしれないけど、それがどれだけつらく、悔しく、みじめで大変な事か．．．自分にはよくわかる。

高校の部活の頃、自分のプレーに関してよく監督から‘お前なんてつかえない、だから合宿所の掃除でもしてろ’とよく監督に言われた．（蹴りつき）

おもしろいもので、そんなことを後輩の目の前でいわれたら先輩の威厳なんて簡単に消える．

多々の罵倒、殴打を尻目に頑固に自分のポジションに対して‘やらせてください’の一点張りだったことをあれから6年経った今でも覚えてる．人にはさぞかし哀れに写ったことだろうに。


でも殴られるなんてものぁ、1年もたてば本当に慣れるものでどうって事ない．　それよりもきついのは部内の目だよね．自分が思ってなくても自然に‘無能’というレッテルをはられるというサービス付き．そんなことが約2年つづいた。

経験したことない人はわからないかもしれないけど人間はやっぱり自分の才能を誰よりも信じていて、それを継続的に長期間否定されるのはなかなかのものですよ．

あの悔しくてみじめだった事、今でも忘れないねぇ．

‘やらせてください’とオウムのように繰り返して半ば呆れ半分の監督の哀れみ（同情？）でようやくつかんだ練習試合の出場権利．

自分にはそれがなによりも大事だった．

経験の蓄積だけが実力につながる。本当にうまくなりたかったら、自分を伸ばす環境にどんなに汚くても惨めでもいつづければいい。　結果さえでればあとからそんな惨めな事なんていくらでも拭い去れるんだから．

そう、拭い去れるのです．（でも、たまに夢にでるけどねぇ〜）

だから今、川口選手が自分を伸ばすチャンスをまた手にしたけど、ラッキーでも何でもそれを手にした彼を称えたいし、結果をだして自分の何かを拭い去る事を期待したい．　

がんばってね。