BBCを聞きながら

2003年4月24日
論文を書く。

政治経済というのは本当に論文が多い.

学部も多かったが、大学院になってさらに増えた.

読んでは書き、書いては削る。

一日に書けても500文字くらい。

いま取り組んでいるのはガバナンスについて。

かの有名なエンロンの破綻をガバナンスの視点から答えるというもの。

うーむ、ガバナンスはおもしろい。

修士論文はこの分野だな.

政治経済は中と半端に経済が入って白問題を解決するというより、問題をより複雑にみつつあるので最近嫌いになりつつある。しかし、ガバナンスは数学的な要素が全くなく、政治、哲学、心理学で問題を解決していくというところが魅力だ。

経済や数学のように鮮やかに問題を解決していく学問は、私には憧れであり、さらに政治経済という問題を描くにとどまっているという学問を専攻している点で羨ましくもあり、後ろめたくもあった.

だから、もし博士号にいくなら経済学を専攻と決めていた。 しかし、人間はプライドの塊とは良く言ったもので(←嘘)、おめおめといままでやってきた政治経済を裏切って経済学の軍門に下る自分が許せなくもあった。

この日記を読んでくださる方で、たかが学問の変更くらいでおおげさな、と思われる方も多いと思いますがアカデミックの世界で生きている人や生きていこうとしている人は、自分がやっている学問に相当な愛着と誇りも持ってなければやっていけないのです.だから他の学問に移る事はかなり後ろ髪を引かれる思いだったりします.

そんな時ガバナンスに出会い、政治経済学ながら哲学、心理、政治学を総動員して経済学とは違った視点で問題を解決していこうとする様は心打たれるものがあり、最近の学問に対する苦悩に一筋の光が見えた思いなのでした。

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