IELTS6.5

2003年8月28日
この季節、新入生もどきが学内を闊歩する.

もどきというのは大学付属の語学学校の生徒たちで、多くが夏休みを利用して英語を勉強しに来ている.

大半がそのまま大学に進むのだろうけど、大半のアジアの生徒は英語力が足りないのは見てとれる。

イギリスはIELTSというTOEFLのような試験があり、大学に進むには6.5ポイントが必要.

6.5というのは決して大学の授業についていくのには充分なポイントではないが、意外とそのポイントを満たしてない人が多い.

その結果、どうなるかというと。。。

大学側は夏の3ヶ月間を大学付属の英語学校に通うのを条件に入学を許可する.

ん、3ヶ月?

無責任な。

3ヶ月で大学の授業についていく英語力がつくわけない。そんなことは大学側も知っている.でも、大学の運営上、語学学校存続の為もあり、こういった事は平気で行われる。

要するに‘お金だけくれれば、あとは知らないよんってやつです’。

学部生の時、大学の語学学校がどの程度の事を教えているか興味をもって、授業に特別に参加したことがある.

そこには英語を伸ばす為の綿密なカリキュラムなんて存在していなかった。

みんなでテキストブックを開いて問題を解くだけで、一人でもできる作業だ。いや、むしろ一人の方が集中できる分、効率がいいだろう。

英語を教わっている生徒があまりにかわいそうだ.

大学院ならまだしも、イギリス人が主体の大学部に入学する留学生が直前にあの程度の語学学校に行っても何になるのだろうか。

ましてや3ヶ月。

ハッキリいえば3ヶ月前に6.5以下で大学部に入ろうとする自体、自殺行為だ.

いっそのこと、語学学校に行くくらいならイギリス各地をくまなく旅行して欲しい.

その方が有意義なお金の使い方だ.

毎年、ドロップアウトする日本人学部生を見る.

その度に夏の語学学校と言うのは無用の存在だなぁ、としきりに感じるのは僕だけでしょうか.

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