なんば走法

2003年8月31日
世界陸上で末続選手がアジア人の身体能力では到底不可能と思われていた200mで銅メダルをとった。

今回の末続選手の走り方である‘なんば走り’はこれからの日本人の短距離種目の将来において明るい要素を提供したと思う.

中学生の時から陸上オタクな私は、どうやれば日本人の身体的特徴を活かした走りができるかを良く考えていた.

要するに胴長短足の利点を活かせる走り方。

特に短距離では黒人選手のようなバネは日本人選手では期待できないため、全く別の原動力が必要だと思っていた.

そこで学生の時にヒントを得たのが、マラソンの瀬古選手の走り方。彼のピッチ走法というのは蹴脚を伸ばしきる前に素早く前に戻して、脚の回転数で勝負する走り方。(早歩きに似た感じ)
その為に必然的に脚のバネに頼った大またで走るストライド走法とは全く違うものとなる。

今回の末続選手の‘なんば走法’は江戸時代の飛脚の走り方からヒントを得たようだが、間違いなくあれはピッチ走法だ。

前世界王者のグリーンが1秒間に4.8歩なのに対し、彼は4.9歩と勝っている。

この走り方なら足が短い傾向にある日本人に向いてるし、しかも回転数は筋肉の質よりも神経の伝達能力に左右されるので、これからの日本人選手の走り方に大きな影響を及ぼすだろう.

白人選手でも困難な短距離の決勝進出は英国でも驚き呼んでいる。フランスでは末続の漫画がTVで出たという。

いままでと全く違った走り方で勝負に勝ちぬいた末続とコーチの工夫には正直すごいと思う.それにやっぱりこういった新走法が日本発と言うのも痛快だ.

これからは欧米の走り方とアジアの走り方と大きく2極化して、勝敗の行方も予想がつきにくくなるのではないだろうか。

なんにせよ、これからもがんばってほしい。


<グリーンパンダさん>

ご登録ありがとうございます。 アイルランド、いいですねぇ。 僕も一度はいってみたいと常日頃思っています. 他愛もないことをよく綴っていますが、これからも宜しくお願いいたします。

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