授業料値上げ

2004年1月25日
さて、エゲレスは久しぶりの寒波に見舞われて、雪が降っています。

雪を踏みしめ、研究室に入ってネットでニュースをみると、

‘大学の授業料値上げ決定’

の文字が飛び込む。

いままでは最高2000ポンド(40万)の設定だったが、大学側が6000ポンド(120万)までの授業料の設定が可能になる。

大学の質をあげることが、ブレア政権の主軸の政策のひとつで、アメリカの大学水準の高さに触発されているところがあるらしい。

イギリスの大学はここ20年で随分と廃れた。最初は全部で12しかなかった大学(オールドユニバーシィティ)が、専門学校から昇格した大学(ポリテクニック)への昇格によって激しい競争にさらされ、教育の質よりも財政を重視するようになったのが、原因といわれる。

私の大学も伝統あるオールドユニバーシティーの一つにもかかわらず、20年前とは随分の廃れようと聞く。教育水準が落ちたため、日本からの日銀、官公庁出向者の数も極端に少なくなり、いまは特定の官公庁のみからの出向となった。

これはうちの大学に限らず、イギリス全土の大学にあてはまる。今回の授業料値上げが果たして教育水準を引き上げることに繋がるのか、見守っていきたい。  

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