就活考

2004年4月24日
さばえい、本帰国して2ヶ月目。 

そろそろ内定でも貰えないものかなぁと思いつつ、その気配なし。

とある人から面白い事を聞く。

‘さばえいさんの場合は他の学生さんと勝負というより、ご自身の年齢との勝負と思って戴ければ良いと思います。 要はさばえいさんと同じ年齢の人は3〜5年のキャリアを既に積んでいる方がほとんどなので、彼らと同じ土俵に立っても負けないことをアピールすべきなはずです。あなたが面接で他の新卒より秀でてるのはあたりまえのことで、彼らを相手にしても先は見えるものではありません。’

なるほど。

さばえい現在26歳、どこかの会社に来年の4月に入社する時は27歳。新卒の学生さんが22歳から23歳に入社するのと比べても4年から5年のギャップはいとでかし。

修士課程を修了した日本の学生さんと比べても、彼らは入社時大体24歳から25歳のはずなので、それでも2年から3年の差はでかし。

英語ができる?
イギリスのBA honors 持ってる?
修士号そろそろ貰える?

こんなのって4年から5年のギャップを埋めるには全然足りない。本当、足りなすぎる。

留学?
異文化体験?
世界一周?

そんなものをアピールできるのは21歳から22歳の若者と相場が決まっている。とにかく最低限、面接で自分の年齢相応の話し方と考え方をしっかりできるようにならないと。今のままではダメだ。 

そんな日本での就活状況をイギリスの友達に話すと、

‘イギリスは年齢なんか関係ないから、戻ってコーイ’

のメールが必ず届く。この手の誘いって本当に効く。なんか、日本の会社が悪くて、イギリスが正しくて向こうだったら俺を正当に評価してくれるなんて気持ちに陥ってしまいそうになる。

でも、それって思いっきり逃げで負け犬なんだよね。

イギリスに今帰って、大学の就職課に助けてもらって適当な会社に入ったとしても、日本の会社に受け入れてもらえなかった事実は残る。

それどころか、一部の日本人のように

‘日本の会社は柔軟じゃないし、体制が古いから’

みたいな自分に実力がない劣等感をおさえる為に悪口をいってしまうような負け犬にだけはなりたくない。

イギリスに留学して思ったのが、日本の悪口を言う人は結構いる。

日本の教育はダメとか
女性差別があるとか
若い人にチャンスがない

などなど。そういう人達に共通してることは日本で受けいられなかったのは自分に問題があるということに気付いていない事。要するに日本社会で生きぬけなかったら、イギリスに逃げてきたに過ぎない。 

それに日本の会社から使えないと思われた奴がその延長でイギリスで就職してもそんな仕事はおそらく負け犬の延長上の仕事でしかないだろう。実際にそうだった。

私が見て,イギリスでもいい仕事をしてできる人というのは、必ずといっていいほどに日本での仕事をバリバリこなした上でイギリスに転職するケースだ。彼らからは日本社会の悪口なんてまず聞かない。それどころか、彼らはまず日本で生きぬいて勝ちぬくことを私に薦める。それができないことには、イギリスで就職しても結局は妥協の人生以外なにものでもないからだ。
 
そんなこともあり、なんとしてでも来年の4月にはどこかの会社に入社してやろう。その時には何か自分に変化が現れてる事を期待して。

それまでこの日記をよろしくね、皆さん。

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