売れる本

2004年11月2日
‘私は本が好きだ’、とよく思う。

会社と駅がほぼ繋がっているので、内設されている本屋にも非常に満足している。 そして、乗り換えの駅にもまたまた本屋ができた。

幸せである。

さて、これだけ本に執着してると‘売れる本とはなんぞ?’と考えてみた。

それはやっぱり定番になってしまうけど、サディスティックなまでに人間の営みの現実を捉えた本ではなかろうか。

切り口はなんでもいいのだけど、普段人間の本能的な部分を包んでいる
ものを剥がせれば随分と心に響くのだろう。

包んでいるものは綺麗事ともいう。

結果としての心の響き方はどうであれ、包んでいるものを剥がされるのではなかろうかという‘マゾな部分’が気持ちをつかんで離さないのかもしれない。

‘現実の直視’は快感だが、怖い。

特に‘剥がす’側である書き手はそうなんだろう。

いわゆるこの‘直視’が過ぎてしまうと、多少誇張気味に書いてしまった‘現実’でも書き手自らが自己暗示にかかってしまっているように思える。

そして随分と心が乾いてしまうのだろうと勝手に想像してしまう。

しかし、それほどまでに直視ができた作品は魔性的な‘迫力’がつきまとうような気がする。

もちろんそんな本、なかなかにない。

しかし、単純に読み手は多く付くのではなかろうか。

以上、‘売れる本’について電車の中で考えたことでした。

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