国の作法

2005年1月18日
難民クルド人親子が強制送還された。

国連難民弁務官事務所も本人達の同意もなしでの送還は異例としている。

日本のお役所は時として本当に血の通っていないことをするなと強く思う。

エゲレスにいたころクルド難民の2世がひらくケバブ屋に足を良く運んでいたことを思い出す。

しまいには親しくなってしまい、彼らの父や友人から難民としての境遇をよく聞いた。

その時は一国の政府が難民を引き受けるのは当然のことだと思っていた。

先進国ならなおさらね。

今回の法務省の措置は日本のイメージを確実に悪くした。

海外ばかりにでもなく、国内でもね。

法務大臣の南野が送還についてどれだけのことをいうのかと思えば、聞くに値しないことばかり。

完璧な人選ミス。

あんなのを養うために税金が使われていると思うと気が滅入る。

本当、気が滅入る。

日本は長いこと本当の人道支援から逃げてきたと思う。

北朝鮮や津波への支援は人道支援ではなくて政治の一部。

そう私は解釈している。

後ろ盾のないちっぽけな難民を受け入れる位の懐の深さがなくて常任理事国入り志願とは笑わせる。

国としての作法を私の国は忘れている。

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